炎と植物+

ほぷたんの小説と繋がってます←




ドンッ


村を出て約8時間。人とぶつかった。
正確にはぶつかってきた。

身長は俺の2分の1程のチビ。

チビはぶつかった衝撃でその場にへたりと尻餅をついた。

こっちは8時間歩きっぱなしで疲れきっているというのに。

怒鳴る気力なんて無いから思いっきり睨んでやった。


「う、家の娘がすみません…!!」

このチビの父親だろうか。にしては若い。

「おい、ちゃんと面倒」
「ぜーんぜん大丈夫ですよぉ~」

見ておけよ、そう言おうとしたがシャルワールが遮った。

…つか、なんでお前が"大丈夫"なんだよ。
俺が大丈夫じゃねーよ!

「痛かったですか?痛いの痛いのルフェインさんに飛んでけ~♪」

「殴られてぇのか。」

そうなだめてシャルワールはチビの頭を撫でた。
チビの顔に笑顔が戻っていった。

「おねぇちゃん。ありがとう!
そして、お兄ちゃん。ごめんなさい。」

シャルワールはお前の姉じゃねぇし、
俺もお前の兄じゃない。

だが、なんだかムズムズする。
初対面なのにこんなに俺に明るく接してくるやつなんて見たことがないし、こいつの笑顔も俺の調子を狂わせる。

「あの、ところで、この辺りに綺麗な向日葵に囲まれた建物があると聞いたのですがご存じないですか?」

シャルワールが話を切り替えてチビの父親(?)に問いかける。

「?それって、ここのうらら荘の事かい?」

そう言うと一歩引いて目で合図をおくる。

そこには周りに俺より高い無数の向日葵が囲う建物の美しい光景があった。

その美しさが目に留まる。

俺たちはチビに気をとられ、目の前の光景に気がつかなかった。

だが、瞬間的に目に入ったことで感動が大きかった。

「わぁぁああ!綺麗ですね~!!」

シャルワールは直ぐ様その"うらら荘"という建物の敷地内に入って行ってしまった。

それを追うようにチビの父親(?)も一緒に入って行った。


ったく、そそっかしいやつだな……

ん?待てよ?ってことは、今このチビと二人きりか!?

「ね?ね!?ひまわり、綺麗でしょ!」

チビは俺の回りをぴょんぴょん跳ねながら聞いてきた。

「あーあーわかったから、跳ねるな!また怪我するぞ!」

「あっ」

案の定、こけた。それ見ろ。

「ひぐっ…ふぇえええ…!」

おいおい、まじかよまた泣かれるのかよ!?

本日二回目。

こんなとこで泣かれたら俺が泣かしたってことになっちまう。

「あぁ、痛かったな?大丈夫だからしっかりしろ。」

そう言ってさっきシャルワールがやったようにチビの頭を撫でてやった。

むしゃくしゃして多少力強くなってしまったが。

「……ぅ…あ…?」

涙ぐんだ目で見るな!調子狂うっていってんだろぉおお

※言ってません

「え…えへへ…お兄ちゃん、最初は怖かったけど、ほんとは優しいんだね…!」

どこ情報だまったく…とにかく泣き止んでよかった。

チビはさっき泣いたことが嘘だったかのようにすくっと立ち上がってしゃがんでる俺を見下ろして言った。

「ニーアね、お兄ちゃんがいいなら毎日家に遊びに来ていいよ!」

ニーア?このチビの名前か。そういえばさっき呼ばれてたような気がする。

それより"来ていいよ"って何様だよ。


俺が苛ついた顔をしているのにも関わらず、ニコニコしているチビ。


俺は早く用を済ませて帰りたい。


どうして俺の回りはこう賑やかなやつしかいねぇんだ。








とかなんとか言って毎日二人で足を運ぶんですけどねーwww

訪問しているうちにシャルワールとルフェインが恋人同士って勘違いしてくれてたら美味しいな(^q^)(^q^)


てか、キャラ全然違ったらごめんね!!!
ハイパースライディング土下座!